2010/08/31
SLIPKNOTのDJ、SID WILSONはターンテーブルの影から踏み出して、仮面を取り、#0、RATBOY、DJ MOONBOOTS、DJ STARSCREMといった別名を捨てる準備をしている。SID WILSONとしてソロのキャリアに乗り出すためだ。
「他人であれ、ファンであれ、友だちであれなんであれ、みんながオレのことを『SID!』っていつも呼んでるからね」とWILSONは説明する。「『やあ、DJ STARSCREAM!』とか『やあ、#0!』とか言う人はあんまりいなくて、コンサートでもDJ会場でも大抵『SID!』って呼ばれるんだ。だから、 それで行こうと思ってるのさ」
WILSONは現在自分自身のバンドのフロントに立っており、セルフ・タイトルのソロ・アルバムをレコーディング。まだレコード契約は協議中だが、秋には発表したいと考えている。アルバムについて彼は「子供の頃から今までに聞いてきたいろんなスタイルの音楽をすべて混ぜ合わせたような折衷的なもの」と言い表す。「オレの音楽には強力なB-BOYの影響がある。なにしろオレはDJだし、以前はSKINNY PUPPYとかNINE INCH NAILSのようなインダストリアルから派生したメインストリームのものをたくさん聞いていた。いつもBEASTIE BOYSやRUN-DMCを聞いていて、彼らのロックの影響をヒップホップの曲に取り入れるやり方に刺激されていたんだ」
アルバム中の曲で彼らが演奏しているのは「NERVOUS CENTRAL」、「FLAT LACE」などだが、後者はWILSONが5年前にSLIPKNOTのベーシスト、PAUL GRAYのために書いた曲だ。GRAYは5/24に薬物の過剰摂取で亡くなっている。
「彼の人生には違った苦闘があったんだ。これは『オレがそばについてるぜ』ってことを彼に伝えるオレなりのやり方だった。この歌を歌うのは間違いなくむずかしいよ。話をすることさえつらいんだから」
現在SLIPKNOTの活動は停止状態だが、GRAYはきっといつか再集結してアルバムを作るだろうと信じているという。
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